カートゥーンっぽく魅せる描き方
どうも、ぺけです。
今回は、僕がいつも描いているカートゥーンっぽく描くためのメイキングを紹介します。
そもそもカートゥーンって?
僕は無類のカートゥーン好きですが、そもそもカートゥーンが何か知らない方もいると思います。なので、カートゥーンが何なのか、簡単に説明させて頂きます。
一言で言うと、カートゥーン(Cartoon)とは子供向けの海外アニメのことです。
日本でも有名なカートゥーンを挙げると『トムとジェリー』『スポンジ・ボブ』などです。
ストーリー自体は終盤を迎えていますが、今世界で流行ってるものだと、『アドベンチャー・タイム』などもそうですね。
アニメとカートゥーンの違いとしては、「Anime」という言葉自体が、海外では日本のアニメのことだという認識になってきているということです。いわゆる日本の「Manga」という言葉も、海外では日本の漫画という意味で通じる部分もあるそうですね。
海外でも人気なところの『ワンピース』や『NARUTO』などがアニメですね。
カートゥーンっぽく魅せるには?
日本のアニメとは違い、海外のカートゥーンアニメは画力よりも面白さ重視です。
作画崩壊しようがストーリーに矛盾があろうが、面白ければオーケーっていう部分があります。
そのため、カートゥーンのキャラクターはよく動きます。
驚いた表情を描く時に、目玉が飛び出したり、顎が外れて地面についたりする表現など、見たことがあるのではないでしょうか?
日本のアニメでもギャグアニメなどで使われていますが、最近はあまり見ないですね。
よく動くということは、動かしやすいキャラクターの方がいいということ。
つまり、シンプルなキャラクターづくりが大事です。
緻密に描かれたキャラクターでは、動かさなければいけない箇所が多く複雑になってしまうので、激しい動きをさせにくいことが多いのです。
それでは、いよいよ描いていきますよ!
1.アタリを描く
まずは、おおよそのポーズを決めるためにアタリを描きます。
絵を描くことに慣れていない人にもわかりやすく説明したいので、慣れている人はこのステップを飛ばしても大丈夫です。
ここでのカートゥーンっぽく魅せるポイント2つです。
・頭、手、足などのパーツを大きく描くこと。
・首、腕、脚などの間接部分を細く描くこと。
もちろん、カートゥーンのキャラクター全部が全部この限りではありませんが、
それっぽく魅せるには、これが近道です。
また、ただ立っているだけでも、キャラクターの重心をずらすことによって動きを感じさせることができます。
キャラクターを活き活きとさせるテクニックです。
2. ラフを描く
ラフを描きます。この段階でも、まだ大雑把で大丈夫です。
とりあえず、ディティールを無視して描いていきます。
カートゥーンっぽく魅せるポイントはこの他にもたくさんありますが、その中でも重要な点は3つです。
・図形を意識する
顔の輪郭やパーツの形は、図形を意識して描くとカートゥーンっぽさが出ます。
単なる円でもいいし、四角形にしてもいい。
その理由としては、キャラクターをシルエットとして、見ている人に刷り込ませることができるからです。
子供でも描きやすいシンプルなデザインにすることで、形で覚えてもらうことができます。
世界で大人気となった『フィニアスとファーブ』では、それが如実に現れています。
主人公のフィニアスは顔の輪郭が三角形、ファーブは長方形のような形をしています。
なかなか真似できないキャラクターデザインですよね。
・まぶたを活用
豊かな表情を出すために、カートゥーンではよくまぶたが使われます。
笑ったり、泣いたり、困ったり、ドヤ顔をしたりする時でも、まぶたを活用することによって、カートゥーンっぽい表情を作り出すことができます。
・あえてバランスを崩す
顔や体のパーツだったり、左右のバランスをわざと崩して、カートゥーンならではの面白さを表現することができます。
絵を描く上で、バランスを崩すということに違和感を覚える人もいると思いますが、動きや表情を重視するカートゥーンにおいては、重要なテクニックです。
3. 下書き
下書きの段階で、ディティールを描いてみました。
大人ということもあり、右のスーツの男性の体の比率を大きくしています。
また、左の子供の表情もアンバランスにしてみました。
この段階で、修正できるところは修正していきます。
左右反転してもおかしくないかもチェックしておきましょう。
あとは、下書きに沿って線画を描いていきます。
4.線画
基本的に、カートゥーンにおいて重要なのは線画です。
形が重要なので、線画がしっかりしていれば、十分に見栄えはよくなります。
ちなみに、カートゥーンのキャラクターは4本指であることが多いので、4本指になっています(4本指に慣れてしまうと、5本指が多く感じてしまう・・・笑)。
5.色付け(完成)
最後にべた塗りして完成です。
線の淵に沿ってハイライトを少し足していますが、無くても十分です。
白人、黒人、黄色人種など、海外には様々な人種がいます。
肌の色や髪の色も多種多様なので、キャラクターの個性を出しやすいです。
以上、僕がいつも描いているカートゥーンっぽく描くためのメイキングでした。
自分もまだまだ勉強中ではあるけれど、少しでも役に立てればいいなと思います!
是非、カートゥーンの面白さを味わってみて下さいね!
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。